2023/12/30 21:10

なぜ人間には本が必要なのか、をずっと考え続けています。本は必要ではない、とはっきりご指摘いただくことも多いのですが、私は人生をずっと本に助けられてきたので、その立場から本と読書の魅力を、小さな声で考えていきたいと思っています。
一人で考えていても煮詰まってしまうので、場所を変えてみたり、本は大嫌いという方にお話を伺いにいったりしながら、自分なりの読書についての考えをまとめていけたらと思って、地道な活動を続けています。

ありがたいことに拙著『千年の読書』が縁で、島根県立出雲高等学校にて開催の「令和5年度島根県立学校司書(高等学校・特別支援学校)研修」(主催:島根県立図書館)を担当させていただきました。
私が企画したのは、講座「読書について」と読書会の演習です。
自分なりの現時点での結論を、お話させていただきました。

私よりもキャリアを積んだ専門職の学校司書の皆様に、どこまで伝わるか、そもそも見当違いのことを言っているのか、どきどきしながらの研修講座でした。でも、立場や場所は違っても、やっぱり本の魅力を伝えるという仕事は同じで、届けたい読者に届かないという課題も同じで、当初考えていた以上に、踏み込んでお話することができました。

嬉しい誤算は、ご参加いただいた学校司書の皆様に、最後に私に推薦図書をお願いしますと、お伝えしたら、大量の本をリコメンドしていただいたこと!やっぱりプロは違うなとリストを拝読しながら感動でした。これから少しずつ読んで、感想をお伝えできればと思います。
素晴らしい時間をありがとうございました。