【EVENT】「定有堂書店」という物語 奈良敏行『本屋のパンセ』『町の本屋という物語』刊行記念
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【特典付】『本屋のパンセ 定有堂書店で考えたこと』奈良敏行著・三砂慶明編・作品社
¥2,420
発行日:2024年3月15日 発行者:作品社 四六版 並製 248ページ 【特典】 『定有堂オブセッション』奈良敏行著(定有堂発行) 【推薦】 定有堂は、本屋が詣でる本屋だった。鳥取まで訪ねていき、奈良さんからふっと宙に放たれて光ることばに、支えられた本屋は自分だけではないはずだ。 NUMABOOKS/本屋B&B・内沼晋太郎さん推薦! 本が好き、という〈初発衝動〉から奈良さんは店を始めた。(…)時空を歪めた奈良さんは、店を閉めてもまだ本屋でいる。 市場の古本屋ウララ・宇田智子さん推薦! 【概要】 書店員の聖地と言われる鳥取・定有堂書店店主、奈良敏行の人生の本200点超を一挙掲載。本から誘われた思索の軌跡。 本を読むことの先に、本の中のような人生は扉を開いていなかった。とすると本そのものを目的として生きるしかない。本を読むのでもない書くのでもない、本を売るという人生がそこにあった。読むことや書くことは、あまりに一つの人格のもとに緊縛性が強く行き止まりだった。本を売るという人格が、解けなかった人生の問いを一挙に明快なものにしてくれた。(本書「本屋を生きる」より) 【内容目次】 はじめに 三砂慶明 第一章 音信不通 本のビオトープ 定有堂のウォールデン池/オースターの『幽霊たち』/『音信不通』あるいは存在と思索/ブック・ビオトープ/柴田信さんのこと/けものみち/リングワンダリング/カフェ「ドロップ」での一夜/物語のない本屋/退歩推手/サウンドバイト/閉じる物語/本屋的人間そしてオブセッション/本を読む夢/残されない探検記 第二章 「普通」の本屋 石橋毅史さんに学ぶ/シンクロニシティ/柳父章さんのこと/木を見る、森を見る/彼らがいなくなる前に/定有堂はどんな本屋ですか?/減速する本屋暮らし/ミニコミ好き/フラジャイル/身の丈の本屋/探求のかたち/普通の本屋/果敢な本屋たち/定有堂のレイヤー/本屋の青空/本が大事/昨日までの世界 第三章 「焚き火」の読書会 本屋と「読む会」/焚き火について/本屋の圏域/具体と抽象/本屋と図書館/書けなかった話/「共通理解」のあり場所/読書の学校/コロナ・ディスタンスな日々/本屋読書/本のある暮らし、ただし本屋/定有堂の「推し本」/閉塞と覚醒 第四章 「本屋の青空」を見上げて 何度でもやり直す/読書について/読書思考圏域/読書のバイアス/権力を取らずに世界を変える/記憶を折り畳む/固定観念/闇の奥/読書の四面体/本屋の「このもの性」/独学孤陋(どくがくころう)/文章作成講座のこと/ドゥルーズを読む/三砂慶明さんとの一夜/沫雪に寄せて 第五章 終わりから始まる 本屋と書店/岩田直樹『橋田邦彦・現象学・アーレントの再解釈』と「他者論」/本屋の神話学/本屋でない人生なんて/昇降開合/もう一つの定有堂論/地の塩/一を始める/読書に追いつかれて/本好きのエピジェネティクス/天上大風(てんじょうたいふう)/遅れて読む/反本屋学/本屋のパンセ/写字室の旅/本を並べる/本屋のプロット/焚き火から埋み火へ/「わからない」の方へ あとがき これからの十年 編者謝辞 索引 【著者・編者略歴】 奈良敏行(なら・としゆき) 1948年生まれ。1972年早稲田大学第一文学部卒。1980年鳥取にて、定有堂書店を開業。著書に『町の本屋という物語 定有堂書店の43年』(作品社)、共著書に、『街の本屋はねむらない』(アルメディア)、三砂慶明編『本屋という仕事』(世界思想社)など。 三砂慶明(みさご・よしあき) 1982年生まれ。「読書室」主宰。本の執筆、企画、編集、書評を手掛ける。立ち上げから参加した梅田 蔦屋書店を経て、TSUTAYA BOOKSTORE梅田MeRISE勤務。著書に『千年の読書 人生を変える本との出会い』(誠文堂新光社)、編著書に『本屋という仕事』、奈良敏行著『町の本屋という物語 定有堂書店の43年』がある。
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【著者サイン+特典付】『町の本屋という物語 定有堂書店の43年』奈良敏行著・三砂慶明編・作品社
¥2,420
【購入特典】 ①奈良敏行さんサイン ②『定有堂オブセッション』奈良敏行著(定有堂発行) 発行日:2024年3月15日 発行者:作品社 四六判 上製 240ページ 【推薦】 本は、本屋は、これからも大丈夫――そのように思わせてくれる一冊である。 本屋「Title」店主・辻山良雄さん推薦! 【概要】 鳥取の定有堂書店は、いかにして地域の文化拠点となり、日本中から本好きや書店員が足を運ぶ「聖地」となっていったのか。名店の店主が折に触れつづった言葉から、その軌跡が立ち現れる。〈本の力〉が疑われる今まさに、手に取るべき一冊。 鳥取に根を下ろし、一から自分の仕事を作りあげてきた奈良さんの言葉には、時代と地域を超えた普遍がある。それはとてもシンプルなことで、「本が好き、人が好き」。いつの時代も定有堂書店は本と人とのあいだにあり、そうした素朴なスピリットが、その店を全国から人が集う「聖地」たらしめたのだ。 いま、本の力を疑いはじめた人にこそ読んでほしい。本は、本屋は、これからも大丈夫――そのように思わせてくれる一冊である。 本屋「Title」店主・辻山良雄 人生のあるとき、立身して生きるか、それとも「自分らしく生きるか」の岐路に立つ。でも自分らしく生きるには才能がいる。芸術家なんかそうですよね。私は本が好きなだけで才能もない。でも好きな本からは遠ざかりたくない。そんな時、「本を商う」という選択肢があったことがとてもうれしい。 「小さな商い」はとてもビューティフルなものだ。ここが始まりで、ここが終わりという性質の、ささやかだが至福の場所なのだ。(本書「本屋の学校」より) 【内容目次】 はじめに 身過ぎ世過ぎは草の種 第一章 町の本屋という物語 楽しい本屋は可能か/“夢を託す”ということ/どうして素人が書店を始めることになったかと言うと……/日常の可能性/本のことは井狩春男さんに教わった/本を並べる/本屋の愉しみ/ブック・カバーへの思い入れの話/定有堂から/人文書で、もうおともだち /町の本屋の物語 第二章 「書店」と「本屋」 「本屋」論/ザ・ブックマン/本屋は「舞台」なのだ/本の紹介は楽しい/本屋のカスタマイズ/「本屋アジール」論/本の泉/「書店」と「本屋」/ウェブ、そして町の本屋/町の本屋から生まれた本──『伝えたいこと』出版のこと 第三章 「身の丈」の本屋 人に教わり、本に教わる/座敷わらしの荒ぶる魂/本屋の学校/本屋を歩く/なぜ人文書なのか/本屋ですから/希望/本屋の源泉/スタンダードとカスタマイズ/京都書店研修会へいく/永六輔さんトーク&サインの会顛末記/朋有り遠方より来る/ノアの箱舟/バーチャル書店/町の書店に未来はあるか 第四章 本屋の青空 書と戯れる/就職しないで生きるには/脱個性/徳俵/一周遅れのトップ/書の底力/町に生きる/再生力/本屋と個性/本のビオトープ/好きだからやる 第五章 定有堂書店の生成変化 本屋の未来を創造する/定有堂書店の生成変化 附録 定有堂書店の本棚 往来のベーシックセオリー あとがき 一冊の本の衝撃 編者後記 三砂慶明 奈良敏行・定有堂書店略年譜 【著者・編者略歴】 奈良敏行(なら・としゆき)1948年生まれ。1972年早稲田大学第一文学部卒。1980年鳥取にて、定有堂書店を開業。共著書に、『街の本屋はねむらない』(アルメディア)、三砂慶明編『本屋という仕事』(世界思想社)など。 三砂慶明(みさご・よしあき)1982年生まれ。「読書室」主宰。株式会社工作社などを経て、梅田 蔦屋書店の立ち上げから参加。著書に『千年の読書』(誠文堂新光社)、編著書に『本屋という仕事』がある。
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【特典書皮+未収録エッセイ付】『伝えたいこと 濱崎洋三著作集』濱崎洋三著・定有堂書店
¥3,080
【購入特典】 ①定有堂書店のブックカバー付(写真) ②奈良敏行さんの未収録エッセイ「最後の授業と『伝えたいこと』」 発行日:1998年2月13日初版、1998年4月11日第2刷、1998年4月27日第3刷 発行者:定有堂書店 四六版 上製 441ページ 【概要】 書店員の「聖地」と呼ばれて愛された定有堂書店が、出版社としてではなく、「本の小売り」として作った最初で最後の本です。 著者は、定有堂書店で35年以上続く人文書の読書会「読む会」の創始者。本書は、著者が鬼籍に入る前に、かつての教え子たちが当時の高校校舎に集まって、著者に依頼した最後の授業「伝えたいこと」を主軸にした遺稿集です。メモリアル化を排し、著者の歴史論、批評集から、これからの未来を生きる人たちに向けて編まれた、インディペンデント・マインドに満ちた一冊です。 2020年同志社大学日本史入試問題に採用。 目次 序 往生際を考える 第一部 研究論文 古代の鳥取 / 『鳥取志』ついて / 鳥取城の成立について / 古代の一地方豪族の盛衰 / 異形の者、悪党 / 維新期の鳥取藩 / 河田左久馬.....など 第二部 地方史研究私観 第三部 エッセイ 一枚の文書の価値 / 恣意性・ゆらぎ・ユーモア / 私にとっての戦後 / 史料に血を通わせる理論 / 疎外された者の歴史....など 第四部 講演 最後の鳥取藩主池田慶徳 / 文化と差別 / 伝えたいこと 年譜 索引
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【サイン本】『千年の読書 人生を変える本との出会い』三砂慶明著・誠文堂新光社
¥1,980
発行日:2022年1月22日発行 発行者:誠文堂新光社 四六版 304ページ 【推薦】 読書を愛する人は、本について語り合うのも大好きだ。三砂さんと一緒に喫茶店に行き、いろんな話をしたくなった。 ――佐渡島庸平(株式会社コルク代表取締役) 本と実人生は、こんなにも近い。ひりひりするような切実と熱に驚かされた。 ――平松洋子(エッセイスト) 三砂さんの読書遍歴と思考を辿りながら、みるみると自分の生きるこの瞬間が愛おしくなりました。輝く命の連なりのなかで、僕も本を読み、言葉をつづりたい。そういう思いでいっぱいです。 ――後藤正文(ミュージシャン) 【概要】 「シェイクスピアはマーロウがいなかったら、マーロウはチョーサーがいなかったら、チョーサーは無名の詩人たちが道を拓き、生のままの粗野な言葉づかいを直していなかったら書けなかった」―ヴァージニア・ウルフ 私たちが何気なく本屋で手に取る一冊は、実は人類の悠久の歴史と地下水脈のようにつながっています。 そして私たちが千年前に書かれた『源氏物語』に共感したり感動したりできるのは、「本」というメディアが存在するからです。 本には人の人生を変えるほどの力があります。俳優を目指していた著者の友人は、サン・テグジュペリの『夜間飛行』を読み、パイロットになることを決意しました。 本書は、人気イベント兼冊子「読書の学校」発起人であり、梅田 蔦屋書店で人文コンシェルジュを務める書店員・三砂慶明氏による、とてもパーソナルで、それゆえに普遍的な、本をめぐる考察。 なぜ、本には人生を変えるほどの大きな力があるのか。 そしてどうしたらそんな本に出会うことができるのか――。 雑誌「サンガジャパン」に2016年から5年間連載した内容を凝縮し、さらに大幅に加筆しました。 「生きづらさ」「働き方」「お金」「食」「幸福」「死」といったテーマで各章を構成。 250冊を超える古今東西のおもしろい本を縦横無尽に紹介する読書エッセイ。 本を通した世界の見方、そして「人生を変える一冊」に巡り合うためのヒントを紹介します。 【内容目次】 まえがき なぜ人生には本が必要なのか 第1章 本への扉 人生を変える本との出会い 第2章 生きづらさへの処方箋 眠れない夜に読む本 第3章 新しい働き方を探す旅 第4章 「お金」から見た世界 第5章 「おいしい」は味なのか 現代の食卓と料理の起源 第6章 幸福の青い鳥 瞑想と脳と自然 第7章 本から死を考える 死の想像力 あとがき 本との出会いは人との出会い BOOK LIST 【著者略歴】 三砂慶明(みさご・よしあき) 1982年生まれ。「読書室」主宰。 株式会社工作社などを経て、梅田 蔦屋書店の立ち上げから参加。著書に『千年の読書』(誠文堂新光社)、編著書に『本屋という仕事』、編著に『町の本屋という物語 定有堂書店の43年』(作品社)がある。
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【編者サイン】『本屋という仕事』三砂慶明編・世界思想社
¥1,870
発行日:2022年6月22日第1刷 発行者:世界思想社 四六版 216ページ 【概要】 本屋は焚き火である 本と人が集い、直接触れあえる場所、本屋。なぜ人は敢えて本屋をたずねるのか。書店員は仕事に何を求め、自分の個性をどう生かし、どんな仕事をつくっているのか。本屋という仕事から見える、新しい働き方の形。 ▶本書に登場する18人の書店員 モリテツヤ(汽水空港) 宇田智子(市場の古本屋ウララ) 田尻久子(橙書店・オレンジ) 奈良敏行(定有堂書店) 辻山良雄(Title) 堀部篤史(誠光社) 黒田義隆(ON READING) 北村知之(梅田 蔦屋書店) 岡村正純(大阪高裁内ブックセンター) 徳永圭子(丸善博多店) 東二町順也(紀伊國屋書店新宿本店) 北田博充(書肆汽水域・梅田 蔦屋書店) 磯上竜也(toi books) 長江貴士(元さわや書店フェザン店) 鎌田裕樹(元恵文社一乗寺店) 狩野 俊(コクテイル書房) 田口幹人(合同会社未来読書研究所・北上書房) 編者:三砂慶明(読書室・梅田 蔦屋書店) 【内容目次】 序 本屋は焚き火である 三砂慶明(読書室・梅田 蔦屋書店) 第Ⅰ部 火を熾す――本屋のない場所に本への扉をつくる 1章 汽水空港という信仰 モリテツヤ(汽水空港) 2章 言葉をひらく場所 宇田智子(市場の古本屋ウララ) 3章 背表紙を眺める 田尻久子(橙書店・オレンジ) 4章 本屋から遠く離れて――定有堂教室「読む会」のこと 奈良敏行(定有堂書店) 鼎談1 完璧な本 辻山良雄×堀部篤史×黒田義隆 司会・構成・追記:北村知之 第Ⅱ部 薪をくべる――日々の仕事から新しい価値がうまれる 5章 書店の棚論――「棚づくり」について 岡村正純(大阪高裁内ブックセンター) 6章 本屋の生態系――本屋に集まる人が作り上げるもの 徳永圭子(丸善博多店) 7章 書店員の本屋の楽しみ方――「観察」のすすめ 東二町順也(紀伊國屋書店新宿本店) 8章 本にかかわる全ての仕事 北田博充(書肆汽水域・梅田 蔦屋書店) 鼎談2 あなたのための本 磯上竜也×長江貴士×鎌田裕樹 司会・構成・追記:北田博充 第Ⅲ部 火を焚き続けるために――本屋の仕事を拡張する 9章 読者への窓を広げて――食べるように読み、つくるように書く 狩野俊(コクテイル書房) 10章 これからの読者のために――出版物流から読書環境のサポートまで 田口幹人(合同会社未来読書研究所・北上書房) あとがき BOOK LIST BOOK STORES MAP 【編者プロフィール】 三砂慶明(みさご・よしあき) 1982 年、兵庫県生まれ。本と人とをつなぐ「読書室」主宰。梅田 蔦屋書店 人文コンシェルジュ。大学卒業後、株式会社工作社などを経て、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社入社。梅田 蔦屋書店の立ち上げから参加。これまでの主な仕事に同書店での選書企画「読書の学校」やNHK 文化センター京都教室での読書講座などがある。ウェブメディア「本がすき。」などで読書エッセイを連載。著書に『千年の読書――人生を変える本との出会い』(誠文堂新光社)がある。
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定有堂書店ポストカード
¥220
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【再入荷】『とっとり、ひとり』三浦永理著
¥880
発行日:2025年1月13日第2刷 発行者:三浦永理 文庫判 110ページ ※1月20日追記:著者のご好意により再入荷いたしました。 ※1月18日:初回入荷分は完売いたしました。 【概要】 「音信不通」同人の三浦永理氏が、『音信不通』に寄せた連載を編集し、加筆、修正を加えたエッセイ集。コロナと共に2020年に東京から鳥取に移住。 教員であり、難病患者であり、女性であり、本とともに生きてきた、五年間の記録。 書き下ろしショートショート集付き。 【内容目次】 巻頭・とっとり、ひとり・写真集 ごあいさつ 音信不通・エッセイ集 1・過去からの声 2・ことばを学ぶ 3・旅に出る 4・ケアする人 5・本の話 登場した本 一覧 物語の断片集『秋夏春冬』 おわりに 【著者略歴】 三浦永理(みうらえり) 1995年1月東京生まれ。鳥取県鳥取市在住。 「国際的な」学部に行き、芸能事務所に就職するが、教員免許を取ることを決意し、退職。2020年から、鳥取市にある中高一貫校の英語科教員。 2023年から、司書教諭。 趣味と特技は積読。 Podcast・Book Club運営中(https://open.spotify.com/show/0lnuVvjzH4aPEkByHI08U7?si=89d7e14495cd42c6)。
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『海に向かう道、雨のち晴れ』水崎誠也著・BOTANICA
¥880
発行日:2009年7月2日第1刷 発行者:BOTANICA 文庫判 79ページ 【概要】 読んでいると、登場人物たちが暮らしている風景が浮かびあがってくる、静かな短編小説。 高校を卒業し、デザイン事務所で働きはじめ、会社の移転とともに福岡から上京し、独立した私。五歳年下のパートナーと出会い、パスタを食べながら、仕事の話をする。淡々と続く日常の一瞬一瞬が、印象的な言葉とともに描かれていく。 物語が動きはじめるのは、かつて私が心を寄せた友人の失踪。それを追いかけるように、私の心は現在から過去へと大きく揺れ動く。 装幀は、『ストーナー』を手がけたBOTANICAの水崎真奈美。まるで詩集のような美しい一冊。
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小冊子『定有堂オブセッション』奈良敏行著・定有堂
¥440
発行日:2025年3月1日 発行者:奈良敏行 A5サイズ 20ページ 【概要】 定有堂書店の奈良敏行さんがミニコミ誌『音信不通』に寄稿したエッセイの中から、著者自身が選び抜いた箴言集です。 『音信不通』は、2016年7月に創刊した定有堂書店のミニコミ誌で、 定有堂書店を閉じた現在も毎月、継続して刊行しています。 本書には『本屋のパンセ 定有堂書店で考えたこと』(作品社)に収録できなかった『音信不通』を含めて、2025年3月1日までのすべてのエッセイから箴言が選定されています。 「ひとつの言葉が念頭から去らないという経験はしばしばある。自分ではこの現象を「オブセッション」と呼んでいる。」(3頁) 本書『定有堂オブセッション』は、奈良敏行さんの<初発衝動>の集積です。『町の本屋という物語』と『本屋のパンセ』とあわせてお読みください。
巻頭言
本は「驚き」によって世界(存在)を開く、
それは環境緊縛性から世界開示性への開かれでもあり、
ときにそれが「自由」の体験であり、また「救い」でもある。
定有堂書店 奈良敏行
読書室とは?
「読書室」は、本と人とをつなぐ、小さなコミュニティです。
本の魅力を再発見したり、読書の面白さを伝える企画を実現します。