2023/12/31 00:12

現在、多くの関係者のご尽力のもとに、編者として『町の本屋という物語 定有堂書店の43年』奈良敏行著(作品社)の出版準備を進めています。

本書の出版は、編著『本屋という仕事』がご縁で、定有堂書店の読書会「読む会」に参加させていただいたことがきっかけでした。町の往来にあって、そこに来る人を温かく迎え入れ、対話を重ねる奈良さんの姿に、心がふるえました。鳥取に通うのは少し遠かったのですが、そんなことも忘れて「読む会」に通わせていただきました。太極拳を習わせてもらったり(奈良さんは最高段位の師範代で、剣もいただきました)、私自身も読書会を開催させていただいたりと、たくさんの教えと気づきをいただきました。
私にとって本当に大切なことは、全部、読書会に詰まっていると教えてくれたのも、やっぱり奈良さんでした。定有堂書店が2023年4月18日に閉店してからも、ずっと「読む会」が続いているのは、きっと町の本屋が文化の拠点になることができるその証明だと思います。
ささやかですが、定有堂書店のインディペンデント・マインドを体現した唯一の本『伝えたいこと 濱崎洋三著作集』を通信販売いたします。定有堂書店からお預かりした最後の在庫です。
来年発売予定の、『町の本屋という物語 定有堂書店の43年』奈良敏行著(作品社)とともに、ぜひお読みください。