2025/09/09 19:23

ギャラリー島田で開催中の「ぼくがここに・・・ きたむらさとし展」とても良かった。超良い。
展示タイトルの「ぼくがここに」は、まど・みちおの一編の詩で、展示ではその詩を絵本にした画家きたむらさとしさんの原画をまじかに見ることができます。一見、ふつうの展示ですが、全然違うのは、完成した原画に至る背景まで堪能できること。きたむらさんのスケッチブックや筆記具、インクが展示されているだけでなく、なんと触らせてもらえた(普通、筆記具は絶対に触らせないのが不文律です)。なので、超絶おどろきました。
触らせてもらって、よくわかったのは、一本の線を引くことが、道具をつくるということからはじまっているということ(そこからやるんや)。一本一本のペンが、画家の手で改良されていて、その質感に感動してしまった。さらに普段使われている紙に、線を引かせてもらう至福。
会場の隅にたてかけてあったバインダーには、試作の絵本も展示されていて、一冊の絵本が、どのように企画され、描かれ、形になっていくのか、その原型を知ることができたのも嬉しい驚きでした。
さらにさらに贅沢だったのは、会場に編集を手掛けられた松田素子さんがいらして、一人ひとりの来場者に、絵本の解説を聞かせてもらえたこと。
まど・みちおの詩ときたむらさとしさんの絵の物語が、どのように出会い、描かれ、描き直され、膨大な下書きの果てに、一冊になるその物語を、今日絵本ができた熱量そのままに知ることができました。
自分はここまでできていなかったので、自分も編集者として、こうありたいと背筋がのびる一日でした。
素晴らしい展示。お近くの方も、そうでない方もぜひどうぞ。
期間:2025年9月6日(土)- 9月16日(火)
12:00-18:00
場所:ギャラリー島田
リンク:https://gallery-shimada.com/cn1/2025-08-11-12.html
