2026/06/07 17:39
2026年6月3日、鳥取大学地域学部の公開講座「地域学部入門」に、定有堂書店の奈良敏行さんが登壇しました(大拍手)。(写真は、「音信不通」編集長のドラメリアさんに撮っていただきました!感謝!)講義のタイトルは「読書のリゾーム」(奈良さんらしい)。
公開講座は、鳥取大学の地域学部の1回生を対象にした授業でした。
定有堂書店の存在を知らない学生に、奈良さんが定有堂書店の43年間を届けた濃密な一時間でした。
そもそも定有堂書店の存在を知らない学生たちに、定有堂書店のことが伝わるのだろうかと、ハラハラしながら講義を拝聴していたのですが、そんな心配は杞憂で絶好調でした(奈良さんすごい)。

いままでのイベントで大活躍していた奈良さん手作りのフリップは、「読む会」の岩田直樹先生、「音信不通」編集長のドラメリアさんのご尽力で、パワーポイントに大進化!!
(スライドの操作は、安定のドラメリア編集長!いままでのイベントに参加してくれた皆様にもぜひお見せしたかった。)
今回の講義で奈良さんが、学生のみなさんにもっとも伝えようとしていたのが、「小さな一冊の衝撃」です。
一冊の本に出会うことで、それまで自分の中にしかなかった「無形の概念」が、本との出会いを通して「現実」に着地する。その驚きと感動を奈良さんの出会ってきた本、そして人、本屋での経験を通して縦横無尽に語ってくれました(素晴らしかった)。

(奈良さんが本棚に貼りつづけていたメッセージです。写真は、堀内菜摘さんにお借りしたものです。2023年10月24日撮影)
講義は、定有堂書店の店内のスライドショーからはじまり、
ヘミングウェイの『移動祝祭日』、
『BRUTUS』709号の「本屋好き。」、
五木寛之の『デラシネの旗』、
奈良さんの関わった同人誌『寺子屋雑誌』、『定有』、
奈良さんを震撼させたリゾームとの出会い(『エピステーメー増刊号』(1977年))、
『シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々』のジェレミー・マーサーの言葉と定有堂書店の対比、
私のお送りした絵葉書から拾ってくださった人生の分岐点の「石敢當」、
ポール・二ザンの『アデン・アラビア』に、
ランポーの『地獄の季節』と怒涛の本屋トーク。
最後は奈良さんの心の書、五木寛之の『青年は荒野をめざす』に回帰。
奈良さんらしく「青年の荒野」に、ドゥルースの「ノマドはどこにも行かない」を重ねて、定有堂教室に着地。
定有堂書店の新しい棚が、目の前で生成変化していく大興奮の一時間でした!!(本当に楽しかった。)
もちろん、地域学の授業なので、本の話だけでなく、町づくりについても、「ブリコラージュ」と「エンジニアリング」という概念を使い、ドゥルーズの「リゾーム」と「ツリー」の概念を対比させながら、本屋から見た新しい視点でお話してくれました。
途中、担当編集者の私ですら、ついていけず、え、どういう意味と「?」になる場面もありましたが、学生の皆さんがわからない単語や概念について、しっかり質問してくれて(グッジョブ)、私自身、学びの深い1日になりました。
本屋が終わったあとも、奈良さんが語ってくれた言葉「青年は荒野を目指す」が心に残りました。
大阪に戻るバスの中で、私が目指す「荒野」は何だろう、私の人生にとっての「移動祝祭日」は何だろう、と新たな気づきと発見をいただきました。
講演の最後に、ステージで、定有堂書店の兄弟子の皆様と一緒に記念写真。

定有堂書店のHPのイベント情報を欠かさずチェックしてくれている皆様!!
わざわざ読書室のブログまで、見てくださっている皆様!!
(折角、見にきてくださっているのに、全然更新できておらず、本当にすみませんでした。大反省。猛省しています。)
講座の最後に、しっかりと『町の本屋という物語』と『本屋のパンセ』を紹介してくださった奈良さん!!(こういうさりげない紹介に本屋魂を感じるのは私だけでしょうか。大感動)

奈良さんの講義を記念して、数量限定で、送料無料のサイン本セットと、サイン本を作っていただきました!!
サイン本にはランダムで、奈良さんの魂のメッセージが書かれています。
どんな言葉に出会えるかはお楽しみに!!
読書室でした!!
